>耳鳴り >耳鳴り原因 >耳鳴り治療 >耳がこもる >聴覚過敏 >頭鳴り
>薬の付き合い方 >ステロイド >睡眠薬・睡眠導入剤
耳鳴りの早期治療としては、医学的には今のところステロイド剤を投与するところが多いようです。
ステロイドという名称が一人歩きしている感じですが、いわゆる副腎皮質ホルモンです。通常の場合、膠原病により発生した炎症を鎮めたり、過剰に反応した免疫を抑える特効薬として使われることが主流です。
しかし、耳鳴りの場合、実際にはこうした「副腎皮質ホルモンに関わる異常が見られた上で投与するわけではない」ことが実体でもあります。
つまり、「聴覚に関わる神経に炎症が起きて、耳鳴りを感じているのではないだろうか?」という、あくまでも推測の域を出ない状況での治療が試みられているわけです。
「推測」なわけですから、それを治療と呼んで良いのか疑問の残るところです。
実際には「治療」というより、「お試し」という感覚に近いところがあるのかもしれません。
それを理解している医師は、あえてリスクを負ってまでステロイド剤を投与する必要は無いとして、無駄に治療に踏み込まない先生もいらっしゃるようです。
なぜなら、炎症に効果がてきめんだということは、イコール、副作用もそれ相当に大きいということを意味しているからです。
本来、悩みの耳鳴りを改善させるため、つまりは体の健康を取り戻すために治療を試みるにも関わらず、体に対して大きな負担を背負わせて、結果的に耳鳴りどころか他の機能にも障害を起こさせていたのでは本末転倒だと言うことです。
薬物治療を過信している人は、この耳鳴りが治まるのならと安易にステロイド治療に踏み込みやすいです。
しかし、何の異常も見られない状態の中で、仮に検査でも確認できないほどの「ごくわずかな炎症」があるとするのなら、それくらいの炎症なら無理に薬に頼らなくても、時間と共に自分の能力で鎮まってしまうのではないか、と思ってみても不思議ではないと思いますが如何でしょう。
擦り傷1つ自分の力で治らないくらい、炎症が慢性化する体質だというのなら、話は別かもしれませんが。
耳鼻科などで耳鳴り治療をおこなう上で、よく聞かれる話が「ステロイド剤の治療をしてもダメだったら、あなたの耳鳴りは治らない」とキッパリ言い切られてしまうこともあるのが悲しいことです。
何が悲しいかと言うと、上記でお伝えしたように「単なる推測」での治療にも関わらず、それが耳鳴り改善に残された唯一の方法だと言わんばかりの対応に、ある意味、医療側の傲慢さが伺えてきます。
でも、それはもしかしたら、医学的にはどう転んでも耳鳴りの実態がつかめない「もどかしさ」の現れとして、お医者さん側も症状を前に手をこまねいている苛立ちから、ついついそのような患者さんをおとしめるような表現を使ってしまっているのかも知れません。
しかし言われた方の身を案ずると、やっぱりそれは「ひどい対応」でもあります。
患者さんは、唯一の頼みの綱として先生を頼っているところもありますから、現状の理解を求めることと、「治らない」と言って突き放すことはまた別物だと言うことを意識されるべきポイントかもしれません。つまり、何かしらのフォローがあるだけでも、患者さんの今後の受け取り方も変わってくることと思います。
そこで、ステロイド剤による耳鳴り治療で効果がなかった人は、「これでダメだったから、もう全てが終わりだ」と考えるのではなくて、「炎症による耳鳴りではなかったんだ」と受け取ればよいのです。
大切なことなので、もう一度言います。
「ステロイドが効かなかったということは、
炎症や免疫による耳鳴りではなかったんだ。」
つまり、消去法で考えれば、何も問題ではないということがわかると思います。
上記でもお伝えしましたように、ステロイド剤による治療の目的は何だったのかを思い出して下さい。ステロイド剤は「炎症を鎮めたり、過剰に反応した免疫を抑える効果」が最大の特徴です。
「ステロイド治療でダメだったら、もう治らない」という見解は、耳鳴りの原因が何らかの炎症によるもの、あるいは免疫の過剰反応によって引き起こされていると断定してしまっている、偏った答えであることがわかると思います。
しかし、何によって耳鳴りを感じているのか、医学的には実態の掴めていない現状。
原因や結果を、そのものだけに結論づけるのは、あまりにも非科学的であり、非医学的な結論と言わざるを得ないかも知れません。
診断を受ける患者さんも、治療や改善のすべてを他者に「投げる」ことよりも、自分自身でも問題点を振り返る習慣をつけておくと、そういった不完全な「つじつま」に関しても色々と見えてくることと思います。
かのトーマスエジソンは、次のような言葉を残しています。
私は失敗したことがない。ただ、
1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ
ステロイド剤による耳鳴り治療も、もし結果が良い具合では無かったとしても、それは「私の耳鳴りは、炎症や免疫異常から来ているのではなかったんだ」と、認識を広げていくことが求められます。
そうすれば、絶望的に受け止めることよりも、解決に向けた1つの安心材料に変わっていくことでしょう。
耳鳴りやすらぐ読む薬-改善Web講座を運営しております山下です。
このサイトは15年以上にわたり、耳鳴りの原因とその解決方法を追求してきた管理人オリジナルの情報サイトです。
1万名以上の耳鳴りに悩むクライアントを通じて、解明されてきたポイントをありのままお伝えしています。運営企業
耳の閉塞感・耳鳴り解消法
無料レポートプレゼント
今すぐクリック!