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耳管開放症の治し方の本質をお届けします。
原因や治療法について詳しく見ていくことで、耳鼻科では解決しにくいと言われる症状も、別の方法で楽にしていくこともできます。
そのためには、まずはご自身が症状のこと、耳のことや体の健康のことについて、詳しく理解していくようにしましょう。
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まず、耳管開放症は「耳管が開放する症状」という名前が表しているように、耳管とは本来は閉じている状態にあります。
閉じるだとか開くだとか、一体なにをするためのものなのだ、という話でいうと、内外の圧の調整を閉じたり開いたりすることでしていると表現することができるでしょう。
閉じたり開いたり、というよりも普段は閉じている状態で、もし圧の調整をしないといけなくなれば開くということです。
耳管は鼓膜の奥の鼓室と呼ばれる空洞から鼻の奥につながる管と思ってください。
トンネルに入ったときなどに、「つーーーー・・・・・ん」という感じがすることがあります。あくびをしたり唾を飲み込むと「ガポッ」という音がしてスッともとに戻ります。
これは、圧によって生じた鼓膜の変化などをあくびや唾を飲み込むときに耳管を開くことで空気を通し、外部(大気)と内部(耳の内部)の圧を同じにしているわけなのです。
通常は、耳管が閉じた状態で常に圧がそろうように調整されているので、「つーん」という違和感は感じないようになっています。なにかの事情で内外の圧に変化が起こり、鼓膜が引っ張られたりしたときだけ、耳管が開けばいい。
そのための耳管であるのに、なんらかの理由によって耳管が開いた状態になってしまっていることを耳管開放症と呼んでいるとイメージしていただけると良いでしょう。
さて、ではその原因と解決方法について、詳しく見ていくことにしましょう。
耳管開放症に限らない症状ですが、ひとつには「耳閉感」があります。
耳管開放症だけの症状ではないので、これだけでは耳管開放症とは言い切れません。
言い切れませんが、耳管開放症には付きものの症状のひとつです。
どのような症状かというと、
読んで字のごとくで耳がふさがったような感じがします。
水中のような、あるいは音がこもっているような。
耳がぼーっとしているような。
感じ方は人それぞれですが、耳がふさがって不快な思いをすることは確かと言えるでしょう。
もし耳管開放症であれば、いくら唾を飲んでみてもあくびをしてみても、すでに開放状態にあるので解消されません。
そして、「自声強聴」と呼ばれる症状も現れます。
その文字通りで、しゃべってる自分の声が直接響いているような感じと言われています。(参照:自声強聴)
本来であれば骨伝導で聴こえてる以外に、口から発声されて空気を通して自分の耳に聞こえてくる声もあるのですが、この場合は、耳管を通して直接、鼓膜に声が当たって聴こえてくるようなイメージと言えばいいでしょうか。
文章で読むと「その程度?」と思われるでしょうが、当事者にしてみるとかなりつらいものなのです。耳元で常に話しかけられてる以上のものがそこにあるわけですから。
自分の声が、会話のたびに強調されると、なによりも会話自体が辛くなります。(イラスト:h-navi.jp)
これが歌手であればどうでしょうか?
その困難さが少しはイメージしてもらえるかも知れません。
現実の場では、一人がしゃべってる間は、もうひとりが必ず口を閉じて聞いているとは限りませんよね。そうすると、なおさら人の声が聞こえにくいということも起こってきて、会話そのものが苦痛にもなってきます。
また、「呼吸音が聞こえる」というケースもあります。
鼻の奥と耳の奥の管が通じ合うようになってしまっているため、呼吸音が(会話をしていないときなどは)常に聞こえてしまうという現象が起こることがあります。
耳管開放症の原因としていくつか挙げることができます。
その方向性としては、体重減少によるものがあります。
過度なダイエットにはじまり、なんらかの病気による体重減少、薬の副作用での体重減少など。
耳管のまわりに適度にあるべき脂肪など、組織群がごっそりやせ細ってしまうことで閉じておけなくなってしまうと言われています。
体重の減少以外の方向性で言うと、ホルモンの影響の関与があげられます。
ホルモンに関するものとしては、妊娠によって起こってくるケースやピルの服用を原因とするものがあるようです。
妊娠によってなった耳管開放症であれば、出産を機に治ってしまうこともよくあります。ちなみに、妊婦さんの6人にひとりは、耳管開放症の経験者だという話もあります。
他の病気の影響から、という報告もあるようです。
中耳炎、耳に近い顎関節症候群、同じく三叉神経障害などからという可能性などです。もっとも、原因として確定しているわけではありません。
その他の方向性では、脱水症状でも起こることがあると言われます。
また、単純に体調不良や血行不良を引き金に、耳管開放症が起こったと考えられるケースもあり、これなどはある意味、原因不明というくくりになるのかもしれません。
もちろん、ストレスから引き起こされると指摘する先生もおられます。
「加味帰脾湯」という漢方が耳管開放症に薬効を示すということで、処方されたことがある方もいると思います。同じく漢方で「白虎加人参湯」「補中益気湯」を処方されたケースもあるかと思います。
体重減少によって引き起こされることがあるとされる耳管開放症なので、「体重コントロール」を指摘されることもありますね。では体重を増やせばいいのかというと、一概にそうも言えないように思います。
なぜなら耳内部、耳管付近にだけうまく脂肪を増やせるようなものではないからです。体重が過度に落ちた要因があるのであれば、それは健康上の問題があったということで、まずはそこを見直すことから始めるべきでしょう。
ルゴール液という、イソジンに似たような(イソジンよりも粘度は高い)液を耳管に噴霧する治療もあります。
外科寄りになりますが、鼓膜に穴をあけてチューブを挿入し、耳管の内部にピンを入れて耳管を塞ぐという処置もあります。また鼓膜にテープを貼る、鼓膜の軟骨を補強するという選択肢がとられることもあります。
軽度の耳管開放症であれば自然治癒を待つか対処療法として生理食塩水の点鼻が用いられることが多いようです。
はっきりしてる予防としては、
・ムリなダイエットはしない
・脱水に陥らないようにする
くらいしかないのかも知れません。
ですがおそらく、誰も「耳管開放症にならないために」と意識して過ごす人はいないでしょう。
またこのページをご覧の方はすでに耳管開放症でお悩みではないかと思います。
ここで予防ではありませんが、なってしまったときの対処法も見ていきましょう。
・おじぎをすると症状が緩和する
・ネクタイをキツメに締めると症状が緩和する
・横になると楽になる
というものがあります。
理由は、耳管の粘膜がうっ血によって「腫れる」ことによって耳管が閉じるわけです。つらいときはこの動作・姿勢を思いだしていただければ良いかと思います。
しかし、そんなことをし続けることは不可能でしょう。
ではこの逆のパターンはというと、激しい運動などをしているときです。
運動など交感神経が優位になると、血流が重要臓器に回され、一時的に末梢などの血流が減り、そこのうっ血がなくなることで(その部分が細り)耳管が開くという状態が出現すると考えられます。
先の「加味帰脾湯」についてちょっと見てみましょう。
この漢方はどんな効果を期待されているのか。
本来は、
・貧血を改善させる
・精神を安定させる
・不安を緩和する
という薬効があるとされ処方されるものです。
漢方の抗鬱剤でもあります。
つまり、緊張を緩和させ、貧血改善によって耳管周辺の血流を回復させることを狙っていると言えるでしょう。
興味深い指摘もあります。
耳管開放症とストレスの関係を指摘する医師などは、耳管開放症の人は同時に手足の冷え、顔色の悪さ、立ちくらみをともなうと言います。
簡単に見てきたように耳管開放症に効果があるとされる自己対処法や漢方が示しているものは耳周辺の血流改善と言ってもいいでしょう。手足の冷えや顔色の悪さとの関連もそれを補強しているかと思います。
「身体を温めるとよい」「首などカイロで温めるとよい」という耳管開放症体験者のお声も存在します。
ではどうすれば予防や改善ができるのか。
身体の隅々まで血液を送り込む。これではないかと思います。
血行不良で起こるということはすでに言われています。
耳管開放症はもちろん耳の症状であるわけですが、果たして耳に集中して血液を送り込む方法が存在するでしょうか?
膝の軟骨が減って痛い、だからサメの軟骨だコンドロイチンだヒアルロン酸だと言われた時期がありました。
問題はそれらを口にしても体内で分解・吸収されてもう一度軟骨成分になって膝に届くのか。
考えにくいと思いませんか?
仮に耳に良いサプリがあったとしても同じことが言えるでしょう。
身体全体に血液が滞りなく回ることによって、はじめて耳周辺のトラブルも改善に向かうのではないでしょうか。
ということは最重要課題は血流を改善すること、になってくるのかも知れません。末端にまで暖かい血液を送り込むことです。血行不良で起こるということは、誰でもがなる可能性があるということでもあります。
耳管開放症は軽微な症状の人を含めると推定患者数は約600万人とも言われています。もし血流の問題であれば、それこそ誰でも起こりうるということです。
手足の冷えと関連してくるとすればそれも当然のように思えてきます。
血行、血流と血液のことを散々、書いてきました。
単に血の巡りを良くしましょうと言ってもなにから実行すればいいのか、ということになってきます。
ここでは「その手前の問題として」自律神経のことにも触れましょう。
血流のことを考えるのであれば自律神経の乱れを整えることも重要になってきそうです。
先ほども運動のことに少しふれました。運動しなくてもストレスによって自律神経のひとつである交感神経が優位になると、心身が「戦いの場にいるんだな」と判断して血液の流れがより重要臓器に回されることが考えられます。
結果として耳の内部の微細な細胞群への血液供給が後手にまわることも十分に予想されます。
ということは必然的に、血流をよくするためには自律神経を整えることが大事である、ということにつながってきます。
もしどのような薬があったとしても細部にまで血行を行き渡らせることができなければ、根本的な改善には結びつかない可能性があるということです。
なにも交感神経が悪の存在ではありません。交感神経が優位のときもあっていいのです。そういうときがあってもいいから交感神経が存在しているわけですから。問題は優位になりっぱなしという状況なんです。
交感神経と副交感神経と、あっちにいきこっちに行き、という状態は「乱れている」のではなくて、普通の状態だと考えています。そうではなくて、片方に振れたあとそのままになりっぱなし、という固定された状態が乱れているとみなすべきでしょう。
根本はひとつ。達成する手段はいくつもある。それが答えではないかと思います。
根本は全体の血流の改善。
それを達成するためには、自律神経を整える。そのための手段はいくつもある、ということです。
自律神経を整えるためには。
ストレスを発散する。ストレスになっているものを棚卸しする。
激しい運動ではなくて血の巡りが良くなるような軽い運動を取り入れる。
あくまでも気持ちのいいマッサージや整体などで心身の緊張をゆるめる。
フェイシャルエステや整顔セラピーを受けて顔面の血流をよくする。
セルフケアとして耳周辺の自己マッサージで集中的に耳の血行を促進する。
耳周辺を温める。
(手先が冷えてるときでも全体の血流改善が根本になりますが、手先を揉みしだくことはムダではありません)
そもそも自律神経はストレスの影響を大きく受けてしまいます。
もともとは外的なストレスに対応するためのものが自律神経だと思われますから影響を受けるのは当然でもあります。
自律神経は生き延びるために血流にも関与してきます。暑さ、寒さ、空腹、非常事態、ありとあらゆる場合にも生き延びる可能性を高めるための調整を頭で考える前にやってくれています。
いざ闘いの場におかれると交感神経が優位に立ちますがこのときに血液は重要部分に多く回されます。
内臓など、生き延びるために絶対に必要な臓器に血液が回されるわけですがこれは同時に手先足先など闘いの場で怪我をして出血しやすい場所の血管は収縮させて失血をおさえる効果も期待できるわけです。
これが闘いの場にいるわけではなくても、自律神経がそう判断したなら同じ現象が身体に起こるということが耳管開放症の場合に問題になってくるわけです。
蓄積されたストレス、極度のストレス。
これらによって身体が命の危険を感じたときには交感神経優位モードになり、なんとかその人を生き延びさせようと図ってくれるわけです。
結果として、内臓ではないしかも小さな小さな細胞が集まっている耳は血液不足、酸素不足、栄養不足に陥ることも考えられるのです。
もともとが耳管開放症でなかったのなら、いつからか耳にまで血液が十分に回らなくなった、ということも想像できます。
ということは、また血液を回してやれば元にいつかは戻るのではないかと思えませんか。以前は耳にまでちゃんと血液が巡っていたわけですから。
耳管開放症は「自然治癒を待つ」「自然治癒力を促進する」と言われることがよくあるそうです。
それはつまり積極的な治療がない、特効薬がない、とも言えます。
それでもなにかできることはあります。逆にできることが多いという言い方さえできると思います。
大きくは自然治癒力が発揮される環境を整えるということ。
そのための環境作りが、自律神経の今の状態を知る。そして整えていく、ということになってくるのではないでしょうか。
血流と自律神経の働きは不可分のもの。血の「流れ」を人がコントロールするのは難しいですが、自律神経に働きかけていくのは深呼吸でリラックスできるのを見てもわかるようにやれることはあるのです。
耳管開放症をひとつのキッカケとして、「身体は今、どんなことを命の危険だと判断しているのか」を見つめ直す。
そして心の面からも身体の面からも、徐々にでも緊張を解いていく。戦闘状態から脱していく。
耳管開放症は、身体全体の不調の結果の一つだと考えられるかも知れません。人によっては手先が氷のように冷たい冷え性で人によっては過敏性大腸炎で人によっては耳管開放症であるような。結果である限り、そうなった大元が「昔」にあったということ。
今の自分がいけないのではなくて、当時は緊張していなくては生きのびられなかったということ。
結果であるこの症状を今度は「活かして」心身を「開放する」要因にできるということ。
そういう見方もできると思うんです。
治す治るにとらわれず、耳管開放症になった大元を見つめることで、心身ともに健康な自分を取り戻していけることができれば最高最善ですよね。
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