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脳神経外科や脳外科での耳鳴りの検査は、MRIやABRと呼ばれている聴性脳幹電位を使用して行います。耳鼻科で行った検査では耳の機能を調べる耳管機能検査や、耳管通気法、耳の中に空気圧をかけて鼓膜の振動をみるティンパノグラムなどが行われますが、検査をしても原因が分からないは、脳神経外科での検査で原因が分かる場合があります。
脳神経外科で発見できる可能性がある耳鳴りの原因は、脳神経腫瘍や脳腫瘍、脳梗塞などの重大な病気からくる場合です。自分自身のみが聞こえる耳鳴りの他、外からも聞こえるものがあります。
その場合には血管雑音の可能性が宅、頸動脈の一部が狭くなっていたり、頭蓋骨内の動脈から静脈に直接血液が流入するために起こります。脳神経外科の治療で回復が期待できます。また、脳神経外科では、自律神経の乱れやストレスが原因の場合も対処が可能です。筋肉弛緩剤を投与したり、睡眠導入剤の投与をしてストレスを緩和させることで完治する可能性もあります。原因を究明することが大切です。
頭痛を伴う場合には、頭痛専門外来があるので、頭痛を伴う耳鳴りの症状にお悩みの場合には受診されることをおすすめします。耳鳴りは、寝不足や疲れが溜まっている時、体調不良の時などに起こりやすくなります。
体調の回復と共に症状が良くなるようであれば、特別に病院を受診する必要はないですが、一日以上耳鳴りが続く場合や、何度も繰り返し症状が起きる場合、突然激しい耳鳴りがするなど、日常生活に支障をきたすようであれば、病院で検査を受けましょう。
病院を受診する際には、いつから耳鳴りの症状がでているか、どちら側の耳に起きているか、どんな音がするか、音が複数重なっているか、ひとつの種類だけかなどを自分で把握し、診察の時に明確に医師に伝えることが大切です。
特病を持っている場合や、過去の病歴がある場合、服用している薬があれば合わせて伝えると良いでしょう。耳や首の骨の異常によって起こることや、頸椎ヘルニアが原因という場合もあるため、骨の異常を調べる際にはX腺検査を行うと良いでしょう。
耳鳴りが起こる原因は耳の器官の病気であったり、心因性のものであったりとさまざまです。自己判断で市販薬を使用せず、耳鼻科を受診して入念な検査をうけ、医師の指導のもと処方された薬を服用するようにしましょう。耳鳴りの治療で用いられるのにはさまざまな種類があります。
炎症を抑え代謝をよくする副腎皮質ホルモン剤や血流改善薬、ビタミン剤などがよく用いられます。また自律神経を安定させる効果のある抗不安薬や精神を安定させる抗ヒスタミン剤などが処方されることもあります。
残念ながら耳鳴りが劇的に改善するような効果のある薬はありませんが、服用を続けると症状を緩和してくれます。むくみやふらつきなどの副作用がでることもありますので、その場合は速やかに医師に相談しましょう。
自律神経失調症は年齢に関係なく、だれでも起こる症状の一つです。自律神経は人間が生きていくうえで大切な神経の一つであり、無意識で働いています。心臓を動かす、汗をかくといったことは自律神経が働いているために起きており、この自律神経が乱れてしまうと様々な症状が現れてきます。
自律神経失調症は、体に様々な不調が現れ、内科など受診しても原因が見つからず異常がない時に診断されることが多い病気です。主な症状には、頭痛、耳鳴り、耳の閉塞感、口の渇き、喉の異物感、胸のつかえ、動悸、微熱が続く、息ができない、下痢や便秘を繰り返す、手足のしびれ、頻尿、冷え、肩こり、生理不順、倦怠感、めまい、眠れない、不安に感じることが多いなどがあります。全身に様々な症状が出るのが特徴で、人によって症状の出方が異なります。
原因も様々で、生活習慣の乱れや環境の変化、ストレス、生まれつきストレスを感じやすい体質、女性ホルモンの影響などがあります。
自律神経には副交感神経と交感神経があり、この2つの神経がうまく切り替わることができずに自律神経失調症は起こります。交感神経が働き過ぎてしまうと体は絶えず緊張状態になってしまうので、まずはリラックスする時間を作ることから始め、ストレスを解消する方法も見つけるようにしましょう。
自律神経失調症には神経症型、本態性型、心身症型、うつ病の4つのタイプにわかれます。本態性型の場合は自律神経が乱れやすい体質が原因となっていることが多く、神経症の場合は具合が悪いことや体の不調を敏感に感じてしまう人に多いです。
心身症型の場合は、ストレスをためやすい人に多く、抑うつ型の場合は、心身症型がさらに進み慢性的なストレスを抱え込み、蓄積されている場合に起こります。
カウンセリングなどの心理療法や薬物療法、音楽療法、理学療法、などが治療として行われますが、自律神経失調症になるとすぐには改善することが難しくなるため気長に治療を行うようにします。
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