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生命現象の中から想定外に対応する道を学ぶ

症状の原因と治療を考察する

心身調律グループ

専門家コラム横山俊之 医師

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意識の介入しない世界で

イキイキライフ通信より
お客様との何気ない会話にはっとさせられたことがありました。
「まぶたの裏に、古いできものがあったらしくゴリゴリするので診てもらったら、
『毛細血管がそのまわりを取り囲んでます。ほっといたらそれらに吸収されるかも
しれませんから様子を見ましょう』
といわれました」とのお話でした。
その話自体は私の治療院とは関係ないのですが、知人の父の話を思い出したんです。

心筋梗塞で手術を受けた際にお医者さんから、「詰まってる血管のかわりに、毛細血管が発達してなんとか血液を送り出して生きてこられたんだよ」というものだったらしいです。

想像できますか?
本人は気づいてもないし、意図もしていないのに「勝手に」「毛細血管が通常のルートを越えて伸びてきて」なんとかしようとしてくれてる、ということです。細いほそい血管が、本人の指令もないのに、体を生かすためにその姿かたちを変えるなんて信じられないと思いません?

体って、こんなにすごいことを「勝手に」やってのけるんです。
といっても医療は否定しません。現に知人の父も、緊急手術で命をとりとめているわけです。でも、ギリギリまで、体が治ろう生きようとしてくれてるんです。本人がそう思ってなくても。

お客さんのは命に関係のないまぶたの裏、の話ですが、それでもこの事実は驚異だと私などは思うのです。もし、今、なんらかの症状を抱えていたって、自分が気づけないだけで、体の驚異的な「治りたい力」がきっと発動されてるんじゃないでしょうか。

もし、今、死にたいくらいの状況で悩んでいても、自分が気づけないだけで、体は猛烈に生きようとしているのではないでしょうか。命の危険にすばやく気づいて、血管を伸ばしてくる。想像してみてください。

1日に何ミリ、伸びたのだろう。
何日かかって血管はまぶたのゴリゴリに、心臓に達したのだろう。
伸ばすべき目的地はどうやってわかったのだろう。

今、どんなに辛い状態にあっても、それが完治するしないにかかわらず、体は毎瞬、休むことなく目的地に血液を酸素を栄養を送るべく、必要があれば「伸ばしてでも」生きようとしていることを、忘れずに感謝することは大事なことではないでしょうか。
 アステル心身調律院/山下 剛

【イキイキライフ通信によせて】

毛細血管のお話、重要なテーマと感じます。

毛細血管は器官・組織・細胞の生命機能維持に関わる、酸素の供給と二酸化炭素の回収をはじめ、エネルギー(ブドウ糖、アミノ酸、脂質)の配給とその老廃物の回収に従事しています。

また、血液の濾過、異物処理に関わる単球は、血液中から毛細血管の内皮細胞の間隙をすり抜けて組織に遊走すると、マクロファージに変化して異物(病原体・毒素・老廃物)を貪食処理します。これは病原体・毒素に対する抗体やリンパ球を産生する最初のステップでもあります。

また、脳・心臓・肺など重要臓器の栄養動脈が狭窄や梗塞を起こすと虚血性疾患に至ります。大部分は、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病に起因する動脈硬化によって血管内腔が次第に狭くなって発症します。

したがって、発症以前から、組織への酸素供給量は徐々に低下します。
血流が低下すると、既存の血管から血管内皮細胞が遊走したり、さらに、骨髄の血管内皮前駆細胞も遊走して局所で血管内皮細胞に分化、増殖し、血流不足部位に新しい血管が出来ます(血管新生)

結果、新たに誘導された毛細血管により、不足していた血流と酸素が補給され、事なきを得ます。側副血行路とか側副血管と呼ばれています。

ただし、本来の血管よりも供給量は少なく予備力もないため、急激な酸素消費量の増大には対応できません。最終的に心筋への血流を安定化するため、冠動脈のバイパス手術を要する場合もあります。

重要な道路が大動脈と呼ばれるのは、その遮断で、人の往来や物流が破綻してしまうからですが、特に単線道路の場合、地震、洪水、崖崩れ、等で突然大きな支障をきたす危険が高いことになります。

そこで、側副血管に相当するバイパスを隣接させて大動脈の交通の流れを補助しています。交通量を全部は吸収できず、渋滞は起きるものの、交通の遮断は免れます。

逆に、冬山などでの凍傷は、個体としての生命を守るために、深部体温を維持すべく、血液が体表で冷やされないようにする反応です。四肢末端の細動脈を収縮させて、動静脈吻合で動脈血を回収し、遠位の毛細血管の血行を遮断し、場合によっては、指や四肢が梗塞壊死する可能性のある厳しい決断をします。


臨機応変さを体から学ぶ


3.11の大震災以来「想定外をどこまで想定するか」というテーマに直面しています。

振り返ると、私たちの体は、私たちが意識的に想定しなくても、例えば、虚血性疾患のリスクがわずかでもあれば血流量や酸素飽和度の微妙な変化に反応して、重要臓器を保護するため、毛細血管を主体とする側副血行路を駆使して、機敏に粛々と驚異的に対応しています。

一方、重症感染症や凍傷を含む極限状態では、個体の生命を守ることを最優先する選択をしています。

自然に属する私たちも、身近な自然現象の内に、とりわけ、生命現象の中に、想定外に対応する道を学ぶことは多いと思います。

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操南ファミリークリニック
■この記事の作者
医)操南ファミリークリニック横山俊之 院長
医学博士/日本小児科学会専門医/日本小児感染症学会会員
日本臨床ウイルス学会会員/国際サイトカイン会議会員


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